1994年 英語が身についてない状態で渡米
学生時代は英語が嫌いで
テストの為だけに勉強してたので
卒業と同時にきれいさっぱり
現地で暮らせば喋れるようになる
と信じて疑わず
そんな都合のいい奇跡が起こるはずない
と住んでから思い知らされた
一番辛かったのは
自分の気持ちを的確な言葉で表現出来なかった事と
相手の言ってることがほぼ理解出来なかった事
レストランに行っても
スーパーに行っても
移民局に行っても
初めの頃は落ち込み泣いてたけど
そんな毎日シクシクできない
テレビガイドに載ってる
ドラマの簡単なあらすじを辞書を使って理解したり
テレビのシーンは観ながら聞くので状況を把握しやすく
あと発音も真似しながらリピートして
暇さえあれば辞書の付録部分を読み漁り
元々英語が身についてなかったのが幸いし
ネイティブの発音をわりとすんなり受け入れる事ができた
それでも日本語にない
舌を丸める「R」
下唇を噛む「F」「V」
舌を噛む「Th」
には苦労した
特に「Th」日本語発音だと「サ行」だけど
私の耳には「サ行」と「タ行」の間みたいな音に聞こえ
夫の指導の下、口に覚えさせるのに一年ほどかかった
現地に住めば喋れるようになる
それは間違ってないけど
正しくは
現地に住めば必死になるから喋れるようになる
一緒に渡米した辞書
電子辞書のない時代
アポロチョコやカールのキャラクターを貼り付けたりして
必死だったあの頃を思い出す