チキナーごはん

ネコおばさんの田舎暮らし

国際結婚 ー人種差別ー

他国に住むうえで避けられない事

 

アメリカで結婚して以来

小さな事、例えば目の前でドアを閉められた などは数えきれないほどあるが

あからさまな人種差別を受けたのは、覚えているので二度

 

一度目はスーパーマーケットで

結婚1年目のイースター前日、スーパーではハムのサンプルを焼いていた

周囲を取り囲んだ私を含む9~10人に

焼けたハムを左端から順番に渡していたけど

何故か私をスキップして次の人に渡した

私以外の全員に配った後、何事もなかったように次のハムを焼くおばさん

ハムを貰った人たちのクスクスという笑い声を聞きながら

耳まで真っ赤になってその場を離れた

その時客の一人が「なぜあの子にあげないの?」と聞いたら

「アジア人なんか」みたいな事を大声で言ってた

1995年、カリフォルニア州でさえアジア人に対する偏見が多かった

 

二度目は末妹の結婚式で

ミズーリー州のセントルイスに近い田舎町

走ってる車は大きなアメリカ車ばかりで

ステーキレストランとファーストフード店が幅をきかせ

ほとんどの住民はオーバーサイズ

良くも悪くも「アメリカ」という地域

 

かなり大きな結婚式で招待客は250名、私以外は全て白人 

ジロジロと突き刺さる視線は居心地が悪かった

披露宴では、提供される飲み物以外は隅に設置されたバーに注文するシステム

あいにくワインは提供されてなかったので注文しにいくと

「何を言ってるか分からない」と女性バーテンダー

発音が悪かったのかと思いながら

紙ナプキンに「ホワイトワイン シャルドネ プリーズ」と英語で書いて渡したら

チラッとそれを見て「私には読めない、次の人」と私の後ろにいた人に声をかけた

「あぁぁこれはわざとなんだ…」と心が折れた

その時後ろにいた初老の男性が

「なぜそんなに意地悪するんだ、私が注文するから彼女にシャルドネを」と怒鳴った

 

ワインを貰い男性にお礼を言ってテーブルに戻ったら涙が止まらず

妹とのダンスから戻った夫に

気分が悪いからとそこを後にし

ホテルに着いて夫に事情を話すと

明日帰ろうと言ってくれた

翌日、早朝便だったので空港に着いてから夫が家族に連絡したら

予定より2日早く帰ることに激怒 (知ったことか😝)

2006年、中西部の一部ではまだまだ白人主義が色濃く残ってた

 

以前に比べると人種差別はかなり緩和されたけど

無くなる事はないと思う

他国で暮らすというのは、そういう事を受け入れる覚悟が必要だと

 

今でも私はその覚悟が足りないから

そういう風になりそうだな...という雰囲気になったら逃げる

どのお店でもサンプルは食べないし貰わない

避けられる”嫌な思い”は避ける

知恵つきました🤭