ショートソックス 黒白ネコ オス
1号のバスター伯父さんと2号のちかちゃんの間には
もう一匹いた
バスターが来るようになった翌月の3月
オートバイを運ぶトレーラの隅にうずくまってるネコがいて
近寄ると顔を上げた
顔の両側面血だらけ
幸い血は止まり固まり始めな感じで
そこに毛があるのか
皮がむけてるのかさえ分からない
多分コヨーテと喧嘩し負傷したのか
衰弱してるようには見えなかったが
とにかく休息が必要な感じで
フェンスに囲まれてるうちに隠れているようだった
怖がらせないよう
トレーラーの空いてる場所に
古いクッション、水とカリカリを置き
様子を見ることに
翌朝 足音に警戒し唸りだした
でも体が重そうで動き辛そう
大丈夫 大丈夫 と声をかけながら
お水と食べられてないカリカリを取り換えた
3日目に変化が起きた
ご飯を完食してるし、クッションの上で寝てる
私の足音にも動じなくなり
チラッと見て目を閉じた
よっしゃ 信頼関係を築き始めた
それからは早かった
2週間程で回復し トレーラーに戻る事はなかった
元気になってもご飯を食べに来るようになり
後で知ったが
ソックスは地域の親分ネコで
若く強いバスターさえも顔を見ただけで逃げていく
だから傷跡だらけだったのね
だけど、ちかちゃんとは仲良くて守ってるって感じ
祖父と孫の関係かな?
ある日
ソックスがそっくりさんと話をしてた
えぇぇ 2匹いるの?? びっくり
それが外ネコ3号のロングソックス爺さん
多分2匹は兄弟なんだと思う
フロントデッキでお酒を吞んでたら訪ねに来たり
親分にしては人懐っこかった
その年の12月ごろから顔を見せなくなり
いつの間にか消えた
時々思い出すショートソックス
「エサまだかー👿!」
時折見せた凶暴さ
やっぱり親分だわ🤔