チキナーごはん

ネコおばさんの田舎暮らし

私が貝になる時

私には口を閉ざす話題がある

 

アメリカ人はディスカッション(討論)が好きだ

それは自分の意見や主張を明確にするという目的で

小学生の頃から盛んにクラスディスカッションをやっているからだと思う

 

気の合った仲間うちでお酒を呑みながら議論する

スポーツ、ニュース、仕事、ゲーム 等々 内容は様々

その中で私が話に加わりたくない話題がふたつ、政治と宗教

 

大体のアメリカ人は政治に関心がある

そして、そのほとんどが二大政党のどちらかを支持

面白い事に、話をするとき

自分が支持する政党の良さを語るのではなく

敵対する政党の悪い所を非難する

特にトランプ政権後は非難合戦が止まらない

 

選挙が近くなると必ず政治の話で大討論会になる

そうなったら私は黙る

適当に相づちをうつと肯定したとみられ

この話が延々と続く=まずいお酒を呑むことになる😣

誰かが空気を読んで話題を変えてくれるまで黙っている

変わる様子がなかったら、さりげなくその場を去る  

 

国民が直接首相を選べない議院内閣制の日本と違い

国民投票で決まる大統領制のアメリカでは

1人1人が政治に参加している感が強い

これはすごく良い事なんだろうと思うけど

中には過激な言動をする人もいて

引いてしまう… 仲間にはなりたくないわ

 

そして宗教

日本には多種多様の宗教が混在していて

それに無神論者なるものもいるから

公の場で宗教の話をする人は少ない

 

でも、アメリカは違う

宗教は生活の一部化としている

一番大きなキリスト教、なかでもカトリックの割合が多く

モルモン教やエホバの証人も大きな団体

それらの信念を軸に毎日を生きている人も多い

教えに従い日曜日が定休日のファーストフード店もある

 

宗教は本人達が信じているのならそれでいいじゃないかと思うが

時々、信仰の押し売りに唖然となることがある

例えば、人工妊娠中絶や同性婚

それが話題になると、普段大人しい人でも顔を声を荒らげ

これでもかこれでもかと神を持ち出す

これに対し、反対意見を言い出す者が出てくるともう収拾がつかない

即興の討論会が始まる

そうなると私は口を固く結び、何も言わない

 

政治と宗教、どちらも自分の信じる道なので好きにしたらいい

ただ、度が過ぎて「自分の信念は正しい」 

と他人に押し付け始めるとアウト

 

コロナ禍の間は、対面で人と会う事がなかったので平和だった

最近、出掛ける事が多くなり

話題がそちらに向かう事もある

 

嫌だったらそう言えばいい

と言われた事もあるけど

私は波風を立てたくない日本人

やれやれと思いながら

国民性だから仕方がないと諦め

ただひたすら貝になるしかない😓