嫌でも避けられないクラス
資格取得だけなら取らなくていいけど
準学士と4年制編入には必修のスピーチクラス
テクニックやまとめ方などを学ぶクラスで
もちろん、クラス内でスピーチをしないといけない
あがり症で人前にでると緊張してしまうのと
”英語”という二重苦で避けてたけど
卒業前の最後の学期、とうとう登録した
授業では
スピーチの組み立て方に始まって
話の入り方、声のトーンの使い分け
顔の向き、目くばりの仕方
間の取り方、ジェスチャーを効果的に使う 等
スピーチの先生だけあって話が上手く、興味深くて面白かった
最初の課題はキッチンにある家電ひとつの紹介
前にでて、きっちり2分
プラスマイナス5秒の誤差は認めるというもの
メモはキーワードを記入した
3インチx5インチ(7.6㎝x12.7㎝)一枚のみ
練習に練習を重ね、
当日かなり緊張したが、あっという間に終わった
これで(多分クラス全員)緊張の糸がほぐれ、
2回、3回と場を踏む毎に自信が付き
4回目は、前にでてからお題を言い渡され
1分間考えて2分間スピーチするというもの
戦々恐々だったけど
お題自体は難しくなく、「宝くじが当たったらどうするか」など
たとえ1分でも考える時間を与えられたので
全員難なくクリア
ちなみに私へのお題は「無人島で独りぼっち、何を考えるか」でした
「どうやって聞き手の興味をひくか」という講義があり
ちょうどその時知事選の最中で
候補の1人が豊富な資金源を使っていて
その額は3ヵ月で約90,000万ドル(約900憶*当時のレートで)
という新聞記事を紹介
私を含め全員「ふ~ん」という反応
金額が大きすぎて、いまいちわからない
それを先生が、
「90,000万ドルという額は、平均的な家の金額40万ドル(約4千万)の家を1時間に1軒それを3ヵ月購入し続けてる金額です」
クラス全員「ええええええええええええ」と驚いた
聞き手がその場面が見える、形としてとらえられるように
想像できないようにものは身近なものに置き換える
大きなものは小さく砕く
なるほど~と感心した
学期も終盤になり、最後の課題は自分自身
過去、現在、未来を表現する3つのアイテムを使ってスピーチするというもの
アイテムを見せる事で聞き手の興味をそそり
自分の話へと誘導しやすくなるそうで
これは5分と比較的に長いスピーチなので
アイテムを効果的に使用し、聞き手を退屈させない方法
このスピーチは聞き手として、又話し手としても楽しめた
アメリカ人の女子生徒は未来を表すものに小さな花束を出し、
まだ見ぬ将来の花婿との結婚を夢みてると
日本人の男子生徒はキューピーのマヨネーズを掲げ
僕は日本人です とスピーチを始めた
*アメリカでは日本のマヨネーズはちょっと有名
私は磁石で落とした釘を拾って
離れて暮らしてる家族との絆は磁石のように強い事を強調
学期末、
30人いたクラスメートは1人も脱落する事なく全員パス
こんな事は後にも先にもこのクラスだけ
人前で話をする事が苦手な人は多いと思う
特に自分の言語でなければ尚更だ
でも、コツを学べば自然にできるようになる
このクラスをもっと早くとれば良かったと少しだけ後悔した
苦手なものほど先送りするな
心から思った🤗