チキナーごはん

ネコおばさんの田舎暮らし

カレッジ ーバイト(ESL ラボ)ー

コミュニティーカレッジに通った最後の2年間は

ESLでアルバイトした

 

知り合いのESLの先生が

募集をかける前に私に声をかけてくれた

その頃働いてたカフェテリアの人間関係にうんざりしてたので

すぐに引き受けた

 

外部の会社が運営するカフェテリアと違い

州が管理する学校のアルバイトは「生徒」であることが条件で

学業に支障がないよう週25時間以内の就労となっている

 

仕事内容は

ELSのコンピューターラボを使用する先生と生徒のサポート

月~木の午後6時から10時までと

金曜日午前8時から午後2時まで

 

夜は(日中働いているメキシコ移民が多い)初級クラスがほとんどで

PCを触るのが初めてという生徒も珍しくなかった

スペイン語を話せない私は

コンピューターの扱い方を身振り手振りで教えたり

コミュニケーションをとるのに苦労した

逆に生徒にとって私とは英語を使わないといけないから

覚えたてのフレーズなどを駆使してよく話しかけられた

 

先生に頼まれて

日本を紹介する短いプレゼンを何度かやった

アニメ、お菓子、制服、新幹線、自動販売機 等々

ガイドブックに載っていないような、普通の生活を紹介した

特に興味を持ってもらったのが「桜」

 

実がなるのに食べられないのか?

それはチェリーではないのか?

こんなにも種類が多いのか?

ただ桜の花を観に遠くまでいくのか?

桜の開花のニュースまでするのか?

 

最初は、たかが花ごときに日本中が沸き立つと

カルチャーショックを受けてたけど

そのうち

桜に対する日本人の思い入れや

桜から得られる心の安らぎ 

そういう事を熱心に聞いていた

 

行った事のない遠い異国の文化を

学校に来ることで知る事ができ

私のプレゼンを喜んでくれた

 

ある日、生徒達が私の為にプレゼンをしてくれた

 

自分たちの国の事も知って欲しいと

いくつかのグループに分かれて出身地を紹介

ほとんどがメキシコだったけど

それがチワワ州だったりベラクルーズ州だったり

苦手なコンピューターを使って写真を見せてくれて

あれは本当に嬉しかった

 

ABCから始めた生徒が2年後には

英語で文章を書けるようになり

そういう成長を間近で見てきて

先生という職業は

こういう代えがたい喜びがあると

ちょっと羨ましかった

 

5年間通ったコミュニティーカレッジの卒業を迎え

卒業と同時にバイトも終了で

最後の学期はやっぱり寂しい思いがあった

 

ESLラボで働いた2年間は

生徒同様、私も学ぶ事が多く成長したと思う🤗