結構ハマってしまった
追突事故でユニバーシティを休学して3年
リハビリも終わり、家に居ても仕方がないと
2014年1月、コミュニティーカレッジに戻った
ライバル意識の強いビジネス系に疲れていたので
楽しめるクラスを と選択したのが「木工」
ところが、これがお遊びのクラスではなかった
2/3ほどは定年退職した人で、第二の人生を木工でと思っている60代以上
あとは木工を定職にと考えている20代
本気度100%の人たちばかり
しかも、女性の割合は全体の5%以下
今どき珍しい男社会にびっくり🫥
クラスは金曜日午前8時から午後4時半まで
午前中は講義で、午後は実習
まずは「Chisel チズル(のみ)」の研ぎ方から教わり
マシンの使い方を一通り習い
テストを受け合格したら課題の「時計」に入る
この「時計」には20種類のテクニックを使わないといけなくて
木材を半分の厚みにする(Resawing)
蝶番(Hinges)はのみを使って取り付け位置を削る 等等
初めて触る機械に怯えながら何とか合格
時計のデザインを決め
木材の種類を選択
どれだけの量が必要か計算 等々
始める前にすることが多く
加えて、日本語でさえ意味不明な木工用語を覚え
その上、スタンダード法(インチ)😱
このスタンダード法が曲者で
1インチの半分が1/2インチ
その半分が1/4インチ
その半分が1/8インチ と1/64インチまで延々と続く
その為、3/4インチ+3/16インチの計算になると
分母を通分して計算しないといけない
手間かかりすぎ😵💫
10進法のメートル法がどれだけ優秀か身をもって感じた
余談だが
アメリカの分数の読み方は日本と違い上の数字が先にくる
例えば、1/8なら one-eighth (ワンーエイス)
でも、1/2は half (ハーフ) 1/4は quarter(クオーター)
ややこしすぎ😵💫
課題をすすめていくにつれ
その都度必要な工具を買い足していき(それがお安くない!)
日々増えていく工具を見て
選択間違ったかなぁと少し後悔した
16週間の学期を終え、出来上がった初めての作品
ダブルフェイスの時計
上はグリーンベイの小物を使ったアメリカ時間
下は沖縄の海で拾った貝殻と石を使った日本時間
デザインではもう少し小さいはずなのに
どこかで計算間違いがあったらしく
こんなに大きくなってしまった…😓
蝶番も手作業でやりました
ドア仕立てになっている(20種類のテクニックのひとつ)
本来、マシンで焦げた部分は
全てサンドペーパーで落とさないといけないけど
Red oak(レッドオーク)の持つ性質
木目が虎の毛模様が、焦げによって強調し
これはこれでいいかなとそのままにした
初めて尽くしで大変だったけど
完成した時の達成感は言葉で表す事が出来ないくらい嬉しく
それから4年間、毎学期欠かすことなくクラスをとった
課題に追われず、クラスメートとの競争もなく
楽しく学ぶ事ができました🤗