チキナーごはん

ネコおばさんの田舎暮らし

斜め上をいく創作料理

たまに「えっ」と驚くものがある

 

先週末、人気のシーフードレストランに行った

人気店だけあって予約なしではほぼ入れない

以前から行ってみたかったから

どんな魚介料理があるかなぁ♪ と楽しみにしていた

メインが10種類と品数こそ少なかったが

お肉料理もあり、タコスやお鮨、パスタはもちろんチャーハンまである

まるで無国籍料理屋みたい

 

そんなに食べないから少なめの料理がいいと

迷った末、ロブスターのチャウダーと海老の水餃子を頼んだ

そして出てきた水餃子は、深紅色のソースに漬かっていて

「海老の旨さを引き出すシェフのオリジナルソースです」と

ウエィターがうやうやしく説明をした

 

こんなソース初めて!ワクワクしてひとつを口にいれた

うわぁぁぁぁぁぁぁ 激甘!!😱

頭の中では酢醤油味を想像していたので

舌からの情報に脳が麻痺状態

何これ??ラズベリーソース?いや違う 

正体はポートワイン 

熟成したポートワインはねっとりした甘さ

それを使って作ったソースのプールに海老の餃子がプカプカ

海老の風味を完全に殺しているよね?

というか、餃子を冒涜しているよね?

 

これで思い出したのが昔食べた創作寿司

もう15年前、当時住んでいた賃貸の近くにお寿司屋さんがオープンし

お寿司大好き夫に半ば強制的に連れて行かれた

お店の名前が「ラブボート」

店名からもう怪しい

 

30名ほどでいっぱいになるこじんまりとしたお店

お客さんは私以外アメリカ人 

案の定アメリカ人経営にありがちな巻物しかなく

握り、特にウニや甘エビが好きな夫はがっかり😞

私は無難にから揚げや天ぷらを

夫は鮪や鮭などが巻かれたレインボーロールを注文した

お米が残念だったけど、まぁまぁ食べられる味だった

 

食べていると、マネージャーが

「アジアの方ですか?」とやってきた

私が日本人だと分かると目を輝かせて

シェフがオリジナルの寿司を考案中で

ぜひ本場日本人の意見を聞かせて欲しい とのこと

 

嫌な予感はしたけど断る勇気がなかった😓

テーブルにきた試作品は

鮭とアボカド、ガリを中心にした巻物で

外側は海苔ではなく砕いたピーナッツ

それに茶色のタレがかかっていて

照り焼きソースかなと1個頬張ると独特の香りが… 

メープルシロップ!

メープルシロップにお醤油を混ぜワサビでアクセント

どっからこんな発想が生まれるんだ??😱

 

力強いメープルシロップ風味に涙しながら1個を食べ切って

美味しいので皆さんもどうぞ と近くのテーブルに配った

「ワンダフル!」「デリシャス!」と大絶賛

ええええええ あんた達の舌どうなっているの?

とてもびっくりした

ちなみに夫は食べる振りをして捨てていた😅 

帰る際、親指を2本たてて「グッドジャブ!」とお調子者の夫

2度と行くことはなかった

 

ポートワインソースの餃子を見ながら

お国が違えば味覚も変わるのね としみじみ

 

5個あった餃子は1個でもう無理

一瞬 勿体ないと頭をよぎったが

いやいや こんなの持って帰りたくないと

拒絶反応が打ち勝ち、すぐに下げてもらった

 

ロブスターの身がゴロゴロのチャウダーや

パートナーさんが頼んだフィッシュ&チップスは普通に美味しく 

なぜ、定番料理で勝負をしないのか…?

 

創作料理は興味をそそるが

アメリカではロシアンルーレットなみの恐怖が潜んでいる

と あらためて感じた次第である🤔