他人に指摘されるまで気にしなかった
私が高校に通ってた80年代前半
みんなそれなりに歯医者に通い
虫歯の治療はしていたけど
あの頃、歯列矯正をしてた生徒は歯医者の息子ぐらいだった
私は上の歯の歯並びが良くなかった
側切歯(中心から2番目)の歯が引っ込み
犬歯(中心から3番目)が八重歯
引っ込んでいる分、やはり綺麗に磨けず
色が付くのが気になったけど
周囲に八重歯がチャームポイントと持ち上げられ
自分の歯を気に入ってた
今考えるとバカだったなぁ🤣
結婚してからも何も言われなかったので
歯を気にするアメリカ人でも
他人に対しては無関心だと思ってた
結婚3年目
学校へはバス通学をしていて
授業が終わりキャンパス内のバス停でバスを待ってると
車椅子に乗った障害者が話しかけてきた
たわいもない話をしてその日は終わったが
翌日もバス停にいた
あら偶然 と話をして
そしたら翌日も翌々日もいて
その人の態度がどんどん高圧的になり
内心もう話をしたくないと思ってた週明けの月曜日
また いた
私の姿を見つけると
私のアパートに一緒に行くと言い出した
丁寧に断ると
「君の歯並び汚いよね
親に愛されていなかったから矯正させて貰えなかったのか
貧乏人だから出来なかったのか
どっちにしても
育ちが悪い君は僕以外の人間には愛されない
だから僕は結婚してあげる
でも僕は足が悪いから君が一生働いて僕を養うんだ」
こいつ、何を言ってるんだ💢
思わず「夫がいます!!」と叫ぶと
周囲の人々がザワザワし始め
その人は慌てて逃げていった
家に帰ると、怒りよりも悲しみで涙が溢れ
歯並びが悪い=貧乏人=育ちが悪い
そういう風に見られたことがショックだった
何をやっても許されると思っている人間は
思ってる事を平気で口にする
あの日以来、歯並びはコンプレックスになり
笑う時は手で口周りを隠し
いつか絶対に歯並びを直そうと心に決めた
5年目に6年間の日本転勤になり
その間パートでお金を貯め
2004年末に再びアメリカに戻り
翌2005年、8年越しの願いだった歯列矯正を開始した
矯正後、周囲の人々に
「見違えるようになって!いつ直すのかと思っていた」
と口々に言われ
私の歯並びを、みんなそう感じてたのね😱
確かに、常識があったら他人を傷つける事なんて言わないよな
で、私の歯を汚いと言った人は
バス停から逃げた翌日も懲りもせず私を待っていて
発した言葉が
「昨日怒鳴った事を謝ったら許してあげる」とあくまでも高圧的
そこへ、
「お前かぁ💢うちの奥さん泣かしたの💢💢」
夫が出てきた しかも仕事帰りで迷彩服のまま
私も周囲の人も唖然
キャンパスポリスが出動する事態になり事情を聞かれた
その人は過去にも何度か同じ事をしていて
しかも生徒じゃなかった
じゃあなんでキャンパス内のバス停にいたの??
いや 怖いでしょう
その人は二度と私に近づかないように と警告され
その日以来 その人を見てない
ちなみに夫は
一般市民を怖がらせないように と厳重注意された🤣
歯とは一生付き合っていくもの
あの出来事は
最終的に私に良い決断をさせたと思う🤗