チキナーごはん

ネコおばさんの田舎暮らし

神様の涙

落ちている小銭のこと

 

社会人になって2年目

ランチの帰り、横断歩道を渡ろうとした時

足元に1円玉が落ちている事に気づいた

普段なら気にも留めないのに

その時は何故か手が伸びた

 

小学校2年生の時、担任の先生が

「落ちているお金は交番に届けましょう

でも小さな小銭は神様の涙

たとえ1円でも、それを必要としている人達がいるので

拾って寄付をしましょう」

1円玉を見た時に、いきなりこの言葉を思い出した

 

「貧乏くさ~やめて~」と一緒にいた同僚に笑われた

(1円なんて価値がないかもしれないなぁ)と感じつつも

(でも、必要としてる人達の手に渡るのなら)と思い

それからは、落ちてないか?と気をつけて見るようになった

 

当時はバブル絶頂期で、お金が右から左へと流れている時代

信じられないくらい小銭があっちこっちに落ちていて

半年弱で6千円ほど貯まり、年末に赤十字へ寄付をした

 

それ以来、落ちている小銭は必ず拾い年末に寄付をしている

「恥ずかしくないの?」「貧乏人みたい」と言われたりしたけど

誰かの役に立つ という思いからか周囲の目はさほど気にならなかった

 

結婚してから、拾った額の同額を家計から足して寄付

決して余裕がある経済状態ではなかったけど

私の考えに同意してくれた夫と2人

ゲーム感覚で小銭を見つけては喜んだ

 

大雑把なアメリカ人の中には小銭を捨てる人がいる

お釣りを受け取って車に戻る途中

紙幣だけポケットにいれ、レシートと小銭をその場にポイ

初めてその光景を見た時は驚いた

小銭はお金だと思ってない感じ🧐

でも、そういう人達のお蔭で

救われている人達がいるのも事実なんだなぁ🤔

 

毎年20ドル近く見つけてた小銭も

カードが普及するにつれ、あまり見かけなくなり

パンデミック中は外に出る事もなくなり

ここ3~4年、1年で貯まる小銭はこの容器の半分ほど

  

年末は、これに一定額を足して寄付をしている

 

たかが1円、されど1円

これからも「神様の涙」を拾い

必要としている人達に届けていきたい🤗